うちの犬(こ)日誌

☆A・コッカー「うちのこ(2005-2020)」老後の日々

スポーティングドッグ

長年、テーブルに前足を置き、首と舌を長く伸ばして、届くものはすべて口にいれようとしていました。

後ろ足のみで、テーブル沿いに移動もしていました。

なので、テーブルの上の食べ物は、すべて中央にしか置けない家でした。

実家の家族は「犬はそれが当たり前」といい、人間が気を付けるべきと思っていますが、

実はしつけができていないだけのことなので、友達が遊びに来たときは、笑ってごまかしていました。

そんなテーブルの心配もなくなって、半年くらい経ちます。

 

昨日は大をしているときに、踏ん張る足の力が足りなく、

腰を丸めたまま、大の上に座ってしまいそうだったので、

おなかに手をあてて支えてみました。

ほかに支えが必要なのは、朝起きる時です。

それ以外は、支えが必要なほどではありません。

今でも、ごはんの前にはジャンプをします。

着地は派手に転ぶので、あまり飛び上がらないようにさせています。

 

12歳の冬くらいから、階段を下りる時に飛ぶように下りていました。

最後の5段くらいから飛んでしまうこともありました。

そのうち一番上からも、飛ぼうとしていたので、

もう階段を下りることはやめました。

あしこしが弱くなっているのは、明らかです。

 

うちのこは「スポーティングドッグ」に分類されるほど、

足腰は強く、運動が大好きな犬種です。

幼少期は、近所のドッグランで毎日猛ダッシュしていました。

小学校の芝生の校庭が解放されていて、朝、夕方、休日、たくさんの犬たちと

走りまくっていました。

一度のダッシュの距離は、軽く50Mはあったと思います。

一緒に走り出すと、すぐに追い抜かれました。

飼い主の私と一緒に日本に来てからは、実家のそばの多摩川や、うちのそばの都立公園で、

毎日2時間以上、父と散歩していました。

 

平日、いつもの場所でいつもの時間に集まるおじさんたちがいて、

うちのこは、そのおじさんたちに毎日とってもかわいがってもらっていたそうです。

その様子の写真をくださった方もいました。

父からは、「芸を披露して拍手喝采」という報告メールをよくもらっていました。

毎日同じ芸しかしないのに、おじさんたちは毎回、うちのこをたくさん褒めてくれたそうです。

休日は、私と一緒にお散歩をしました。

休日、おじさんたちはいませんが、いつものベンチが近づくとうちのこは、鼻息を荒くして、リードを引っ張り、

急いでベンチへと向かっていました。

 

14歳を目前にした今でも、夢の中では元気に闊歩しているようで、

4本の足をぴこぴこ動かしながら、赤目を出し、ふがふが寝言をいっていることがよくあります。

もうあの頃のようにぐいぐい歩くことはできないけれど、

夢の中でおじさんたちにも会えているのなら、幸せいっぱいのわんこです。

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