うちの犬(こ)日誌

☆A・コッカー「うちのこ(2005-2020)」老後の日々

満月。

9時頃、屋上に上がりました。

南東に満月のような月がキレイだったので、しばらく眺めていると、

うちのこは、私の周りをぐるぐるまわっていました。

半径2メートルくらいの円周を、ぐるぐると周り、

時々こちらをチラ見しては、やはりぐるぐるまわっていました。

私が移動すれば、うちのこもぐるぐるしながら、円をずらすように、

移動していました。

リードを付けているときは、一緒にまっすぐ歩けるけれど、

フリーのときは、どうしても右回りにぐるぐるしたいようです。

昨年秋、フェンスにぶつかったりして、目が見えにくくなってきたかな、と

感じた頃から、ぐるぐるを始めたので、

視力とも関係しているのかもしれません。

 

去年の今頃はまだ、屋上の端から端まで、クンクン忙しかったことを思い出しました。

ほかのワンコたちのにおいや、鳥のふんや、はっぱや花びら、

すべてに興味を持っていました。

4階部分に位置するドッグランの屋上は、周りが住宅街のため、夜はプラネタリウムのように星空が、朝は富士山もキレイです。

なのに、うちのこは、下に落ちているものしか興味がないので、いつもクンクン、クンクン、下しか見ていません。

となりのマンションにスズメの巣があり、毎年春先になると子スズメたちがフェンスに一列に並んでいましたが、うちのこが近づいても、まったく逃げませんでした。

このひとは、下しか見ないから安全、という情報が、DNAに刻まれているかのようです。

 

いろんなにおいに反応しなくなったのは、鼻の機能も落ちているということでしょうか。

臭覚だけ若いころのように鋭敏でも、本人も面倒でしょうから、

これでちょうど良いのかもしれないです。

今日もちょうどいい感じの、老後の夜でした。

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